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BLOG 2018年9月

現場の納まり

現場では上棟を迎え、耐力壁には構造用合板が張られ、見通しの良かった軸組に壁が作られています。
軸組だけの状態だとなかなか見えない視線の行方が、壁が設けられることにより明確になり、どう空間を繋いでいくかという設計意図が現れてきます。



人が歩いて行くと水平方向の視線の変化はもちろんありますが、上下の動きによる高さの変化もあります。そこでは壁だけではなく、屋根なども景色をどう切り取るかというフレーミングの役割を担います。
設計時に模型や3Dで幾度となく検討を重ねてきた結果がここへきてようやく現れるといったところです。



そしてその景色を切り取る開口部では、そのディテールが大切になります。この現場ではオーソドックスな汎用アルミサッシュを使用しながら、その壁や屋根との取り合いを決めています。設計時に検討した納まりを、施工時に改めて大きな縮尺で再検討をしていくといった具合です。



現場の職人さんの意見も聞きながら、より確かな納まりへと昇華させていくようにします。
床・壁・天井・開口部・素材…など、空間を形づくる要素は様々ですが、それぞれの要素の納まり方次第で空間の感じ方は随分と変わります。
使用する素材により、ざっくりとしたディテールが良いときもあれば、緻密に納めた方が良い時も。
そんな細かな部分の積み重ねが、その空間の性格となって現れていくことになるので、疎かには出来ないのです。

災害

台風21号、凄かったですね。みなさん大丈夫でしたでしょうか。
幸い進行中の現場などは、事前に対策を講じていたために無事に過ごすことができました。
 
僕の自宅は大きなガラスを使っているのですが、結構戦々恐々としていました。風圧で何かが起こるというよりも、今回のように強い台風だとどこかからの飛来物で割れることも少なくないので。。現にそのような事故が今回の台風でも多くあったようです。大阪では風速47m/sを記録したようですが、47m/sというと時速170kmほどです。170km/hで走る車の窓から顔を出してみる、なんてことを想像するとその勢いが凄まじいことが想像しやすいかと思います。そのスピードの風に乗って、例えば小さく鋭利で固い物が飛んで来ればどんなガラスだって割れてしまいます。


 
外壁が落ちてしまったり、屋根のめくれなども結構多かったですね。僕の実家の屋根も板金が剥がれてしまいました。
今は屋根屋さんと板金屋さんが引っ張りだこでなかなかすぐには手が回らず、6月にあった地震の影響で損壊した住宅の修繕の段取りがようやくついてきた所だったのに…という業者さんの声も聞きます。
道路のいたるところでは倒木も見受けられ、大きな飛来物によって電柱がなぎ倒されている所もありました。



 
そして関西国際空港の被災。奇しくも1994年の同月同日は開港した日でした。まさか24年目の開港記念日にこんなことになるなんて。当時は国内初の24時間の国際空港ということもあり、その空港が高潮によって被災したということは、関西のみならず日本において大きな課題を残したようにも感じます。
 
そして台風が過ぎたと思ったらその直後に北海道の地震。被害状況は現時点でまだ不明な部分も多く、各地での状況に不安が残ります。
今年は災害が多い、と毎年のように言っている気がしますが、本年は本当に多い。。現場でも対台風対策を5回ほどしました。東京オリンピックや大阪万博誘致なども控えている日本。そんな日本はなにか試されているのでしょうか。

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